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macOS Mojave対応グラフィックボード一覧(Mac Pro 2012 / 2010)

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macOS Mojave を使うには、Metal に対応したグラフィックスカード(グラフィックスボード、グラボ、ビデオカード、などとも言います)が必要となります。

Mac Pro (Mid 2010) および Mac Pro (Mid 2012) に標準搭載されている、すなわち純正のグラフィックスカードは、Metal 非対応です。

これらのシステムで macOS Mojave をインストールするには、Metal に対応したグラフィックスカードに交換が必要です。

この対応については、Appleが発表しています。

macOS Mojave 対応 Mac Pro 用グラフィックスカード

Apple で動作確認が取れている“ macOS Mojave 対応グラフィックカード”の一覧を元に、安価なものから順に、入手可能で相当する製品をご紹介していきます。画像をクリックすると、Amazon.co.jpより、お求めいただけます。

No.1)最も安く入手しやすい製品「RX560」

MSI Gaming Radeon RX 560 128-bit 4GB GDRR5

RX560

エントリーモデルですが、純正より高性能で、耐久性が高く、取付も簡単なカードです。

高負荷環境試験において約10年の高い耐久性が、あります。

映像出力端子は3つ(DisplayPort x 1、HDMI x 1、DL-DVI-D x 1)です。

消費電力 75W で補助電源が不要ですので、補助電源ケーブルも不要です。

すなわち、PCIカードバスに挿すだけでOK!(*)

*純正のグラフィックスカードとの共存はできませんので、純正のカードと補助電源ケーブルは、取り外す必要があります。純正のカードが挿さっていたところと同じ箇所に、このカードを挿してください。

*Pro Toolsをお使いの方には、Avidが「MSI Radeon RX560 required when using macOS Mojave」として、この製品を推奨していますので、こちらがオススメです。

 

No.2)ミドルクラスの高性能品「RX580」

SAPPHIRE PULSE RADEON RX 580 8G GDDR5 OC V2


Appleが対応を発表しているグラフィックカードの中で、入手できる高性能カードです。

現在は価格も手頃となりました。

エントリーモデルの1.5倍から2倍ほどの性能を持つカードです。

映像出力端子は5つ(DisplayPort x 2、HDMI x 2、DL-DVI-D x 1)です。

バックプレート装備なので強力な構造で高性能を発揮します。

但し消費電力が225Wですので、補助電源が2本(*)必要になります。

*この製品は基本仕様が8ピン×1ですので、補助電源ケーブルは Mac Pro のロジックボード側から「ミニ6ピン」で2本とり、それを「8ピン」1本に変換して、カードに接続する必要があります。

 

No.3)ハイエンドクラスのプロ仕様

型番にMacとある製品は、Macドライバーがあるため、安心感がありました。しかし、こちらの多くは生産完了になるか高額になっており、現在安定して入手できる環境にはありません。

 

考察

グラフィックスカードの性能が高い(=処理速度が速い)と、消費電力(=発熱量)も高くなります。発熱量が多いと、高い冷却性能も必要になり、電源にも高い負荷が、かかります。また、ミドルクラス以上の製品群では、補助電源のための変換ケーブルが必要です。ハイエンドクラスでプロ仕様の製品は、入手自体が困難です。

よって、音楽クリエイターの方などグラフィック関係に高速な処理を求めない(が、新しい OS 環境は求める)場合には、最初にご紹介した「 RX560 」が、ベストかも知れません。これは、純正より少し高性能なカードで、安価に旧型 Mac Pro を macOS Mojave 化する方法になります。

グラボに多くを求めない音楽クリエイターにとっては、この「 RX560 」を選んで過剰な投資を抑え、その分を創作活動の原資に充てること。そして、今後1年から2年程度のうちには「Mac本体ごと更新」を見据えて動くことが、クリエイターにとっては合理的な選択となるでしょう。

但し、この「 RX560 」ではPCI Express×16のスロット形状に ×8 を実装していますので、見た目より伝送速度は劣ります。また、HDMI2.0bが必要な場合や、4画面・5画面が必要な場合は、「 RX580 」1択となります。動画編集なども行う映像クリエイターの方には「RX580」が良いでしょう。

 

発展

Apple純正のカードの場合、起動時にはグレーの起動画面が表示され、リンゴマークや進捗状況を示すプログレスバーが、目を楽しませてくれますが、他社製のカードに交換後は、これが表示されなくなります。

同様に、Startup Manager での起動時の起動ディスクの選択も、できなくなりますので、起動ディスクが複数ある場合は、カードを載せ替える前に、OS上で起動ディスクを指定しておく必要があります。また、故障が疑われる際のハードウェア診断などもできなくなりますので、ご自身でのメンテナンス性は、やや低下します。

しかし、前述の通り、Mac pro (Mid 2012 / Mid 2010)で、 macOS Mojave を使用する場合は、 対応しているグラフィックカードに交換が必須ですので、これらは甘んじて受け容れるしか、ありません。

なお、Appleでは Metal に対応する可能性のあるカードも示しています。但し、型番で確認できているのは、ここまでご紹介してきた5つになります。以下については、知識のある方のみ、お試しください。

インストール手順

macOS Mojave のインストール手順については「macOS Mojave のインストール手順」をご覧ください。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

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コメント

  1. S より:

    Mid2012でPro Toolsを使っているので非常に役に立つ情報でした!

    1. Ichiro Doi より:

      お役に立てて良かったです!

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